実例:駅前ラジオ体操の挑戦—相談を活かした市民活動のサポート
市民活動コーディネータ 飯干
市民活動とは、営利を目的とせず、自主的に行われる活動のことを指します。私たち市民活動コーディネーターは、そうした活動を行う方々の強力なサポーターです。私たちの役割は、活動者が抱える課題に耳を傾け、適切なアドバイスを提供し、彼らの「やりたい」を「できた」に変えるお手伝いをすることです。
例えば、今年の初めにスタートしたプロジェクトでは、駅前広場でラジオ体操を行いたいという市民の銀島さんをサポートしました。当初、銀島さんはエンクロスに相談しましたが、駅前広場の管理が市役所の駅まち振興課であること、エンクロスで市民活動の相談ができないことを知らされました。その際、私たち市民活動コーディネーターが紹介され、彼女の夢が実現へと動き出しました。
銀島さんはヨガやアロマ、ラジオ体操1級、ばんば太鼓の名手など、多くの資格をお持ちで、人々の健康や文化の継承に情熱を注いでいます。大阪城で行われている朝活を見て、同じような活動を延岡で展開したいという思いから、駅前でラジオ体操を行いたいと考えました。彼女はまた、将来的に後継者を育て、自分がいなくてもラジオ体操が続けられるようにすることを目標にしています。
活動の進め方や当日の準備について、銀島さんと私たちは何度も話し合い、駅前広場の使用申請やエンクロスへの活動登録、雨天時の代替場所の確保などを行いました。リハーサルにはエンクロスのスタッフも参加し、設営のアドバイスもいただきました。
銀島さんは「ラジオ体操を駅前で始めることがこんなに大変だとは思っていませんでした。コーディネーターに相談していなかったら、ここまでできなかったでしょう」と振り返ります。初回のラジオ体操には4名が参加し、その後、回数を重ねるごとに参加者が増え、現在では40名が参加する活動へと成長しました。
この経験から学んだことは、簡単に諦めないことの大切さです。私たちは、以下のようなアドバイスを銀島さんに提供しました:
- 必要な道具類は必ず持参し、市民活動において他人に頼りすぎないこと。
- 参加者と協力し、仲間づくりを意識して設営・片付けを行うこと。
- 告知活動は計画的に行い、エンクロスのチラシや夕刊デイリー、健康マイレージポイントのアプリなどを活用して市民に広く知らせること。
市民活動は簡単ではありませんが、適切なサポートと工夫次第で必ず目標を達成できます。銀島さんのように、一歩踏み出し、サポートを求めてみてください。私たち市民活動コーディネーターは、あなたの夢を実現するお手伝いをします。
