0,開始のご挨拶
1,地域分析と課題発見
導入
▼地域の現状分析
1. 地域の基本情報収集
- 人口動態: 人口の推移や年齢構成を把握します。
- 経済状況: 地域の産業構造や失業率、所得水準を確認します。
- インフラ: 交通網、通信インフラ、公共施設の状況を把握します。
2. 地域資源の特定
- 自然資源: 地域の観光資源となり得る自然や景観を把握します。
- 歴史・文化資源: 地域独自の歴史や文化、伝統行事などを調査します。
- 産業資源: 地元の産業や特産品、商店街の現状を分析します。
3. 地域課題の特定
- 住民のニーズ調査: 住民や関係者へのインタビューやアンケートを通じて、地域が抱える課題やニーズを把握します。
- SWOT分析:
地域の強み(Strength)
弱み(Weakness)
機会(Opportunity)
脅威(Threat)を整理します。
4. 競合分析
- 近隣地域や他の同規模の地域で行われている町興しの事例を調査し、自地域と比較します。
5. 将来の展望とビジョンの設定
- 地域の現状と課題を踏まえて、将来的なビジョンや目標を設定します。
6. データの視覚化
地図やグラフなどを用いて、分析結果を視覚的に表現し、関係者と共有できる形にまとめます。
▼課題発見ワークショップ
1. 目的の明確化
- 目標設定: ワークショップの目的と達成したい目標を明確にします。例えば、地域の課題を洗い出すことや、解決策のアイデアを出すことなどです。
- 参加者の役割確認: 参加者がどのような役割を担うのか、事前に共有しておくとスムーズに進行できます。
2. 参加者の準備
- インプット資料の提供: 地域の現状分析の結果や、事前に収集したデータを共有し、参加者が状況を理解できるようにします。
- 期待値の設定: どのようなアウトプットを期待しているかを明示し、参加者がどのような視点で考えるべきかを伝えます。
3. アイスブレイク
- コミュニケーションの促進: 参加者同士が打ち解けるための軽いアクティビティを行い、リラックスした雰囲気を作ります。例えば、簡単な自己紹介や、地域に対する意見交換などが効果的です。
4. 現状の共有
- プレゼンテーション: 地域の現状や課題を説明するためのプレゼンテーションを行います。データや事例を用いて、具体的な問題点を共有します。
- Q&Aセッション: 参加者が疑問に思っていることを質問できる時間を設け、理解を深めます。
5. 課題発見のディスカッション
- グループワーク: 参加者を複数の小グループに分け、各グループで課題を洗い出します。ここでは、ブレインストーミングを行い、自由に意見を出し合います。
- ファシリテーターの活用: 各グループにファシリテーターを配置し、議論がスムーズに進行するようサポートします。
6. 課題の整理と優先順位付け
- 発表と共有: 各グループで出された課題を全体で共有し、全員でディスカッションします。
- 課題の整理: 出された課題をカテゴリごとに整理し、重複や類似の課題を統合します。
- 優先順位付け: 各課題の緊急度や重要度を基に、優先順位を付けます。この際、投票や合意形成の方法を用いると良いです。
7. アクションプランの策定
- 次のステップの設定: 優先順位の高い課題に対して、具体的なアクションプランを立てます。この際、誰が、いつ、何をするかを明確にします。
- フィードバックの収集: ワークショップ終了後に、参加者からフィードバックを収集し、今後の改善に役立てます。
8. フォローアップ
進捗の確認: 設定したアクションプランが適切に進行しているかを定期的に確認し、必要に応じて調整を行います。
成果の共有: ワークショップでの成果や今後の計画を参加者全員に共有し、継続的なコミュニケーションを図ります。
資料
ワークショップが終わって
2,アイディア発想と企画立案
導入
▼ブレーンストーミングセッション
ブレインストーミングセッションを効果的に行うためには、以下のステップに従うと良いです。ブレインストーミングはアイデアの量を重視するプロセスで、批判を避け、創造的な発想を促すことが目的です。
1. セッションの準備
- 明確なテーマ設定: ブレインストーミングの目的とテーマを明確にします。例として「地域の活性化に役立つアイデアを出す」など。
- 参加者の選定: 多様な視点を得るために、異なるバックグラウンドを持つ参加者を集めます。
- 時間の設定: セッションの時間を設定します。通常、20~30分が適切です。
2. ルールの設定
- 批判禁止: アイデアを出す段階では、他の人の意見を批判しないことを強調します。すべてのアイデアは尊重されるべきです。
- 自由な発想: 思いつく限りのアイデアを出すように促します。現実的でなくても構いません。
- 量を重視: できるだけ多くのアイデアを出すことを目指します。質は後で考慮します。
- 連想の自由: 他の人のアイデアをヒントにして新しいアイデアを生み出すことを奨励します。
3. アイデア出し
- 自由に発言: 各参加者が自由にアイデアを出し合います。モデレーターは積極的に意見を引き出す役割を果たします。
- 可視化: 出されたアイデアを全員が見えるようにホワイトボードや付箋、デジタルツールなどに書き出します。これにより、他の参加者もアイデアを参考にできます。
4. フォローアップセッション
- アイデアの整理: 出されたアイデアをテーマごとに分類し、重複するものをまとめます。
- 評価と選別: 各アイデアを評価し、実現可能性や影響力を考慮して絞り込みます。この段階では批判や分析が許されます。
- アイデアの発展: 有望なアイデアに対して、さらに詳細な検討や発展を行います。
5. アクションプランの策定
- 選ばれたアイデアの実行計画: ブレインストーミングで選ばれたアイデアを基に、具体的なアクションプランを策定します。誰が、いつまでに、何をするかを明確にします。
6. 振り返りと改善
- フィードバックの収集: セッション終了後に、参加者からのフィードバックを収集し、次回のブレインストーミングの改善に活かします。
7. 継続的なアイデア共有
アイデアの追跡: 選ばれたアイデアがどのように進行しているかをフォローアップし、必要に応じて追加のブレインストーミングセッションを行います。
▼企画書の書き方
1. 表紙
- タイトル: 企画の名前をシンプルでキャッチーなものにします。
- 作成者: 作成者の名前、所属部署、連絡先を記載します。
- 作成日: 企画書の作成日を記載します。
2. 企画概要 (サマリー)
- 目的: 企画の目的を簡潔に説明します。
- 背景: 企画を立案するに至った背景や問題点を記載します。
- 提案内容: 企画の内容を短くまとめます。何をするのか、どのように進めるのかを明確にします。
- 期待される成果: 企画を実施した際に得られる結果や効果を記述します。
3. 背景と目的
- 現状分析: 現在の状況や問題点、課題を詳細に説明します。データや事例を用いると説得力が増します。
- 目的と目標: この企画が目指す具体的な目標を示します。短期的・中期的・長期的な目標があれば、それぞれ記載します。
4. 企画の詳細
- 具体的な内容: 企画の詳細な内容を説明します。実施するアクションや施策をステップごとに示します。
- 実施方法: どのように企画を実行するかを説明します。リソース、スケジュール、担当者なども含めます。
- スケジュール: 企画を実施する期間や各タスクのタイムラインを示します。
5. ターゲットと市場分析
- 対象者: 企画のターゲットとなる顧客やユーザー層を明確にします。
- 市場調査: 市場の状況や競合分析を行い、企画の優位性や差別化ポイントを説明します。
6. リソースと予算
- 必要なリソース: 企画を実行するために必要な人材、設備、技術などをリストアップします。
- 予算計画: 必要な予算の内訳を示します。収益予測やコスト削減効果もここで説明します。
7. リスクと対策
- 潜在的なリスク: 企画を実施する際に考えられるリスクや障害を洗い出します。
- リスク対策: それぞれのリスクに対する具体的な対策や対応策を記載します。
8. 期待される効果とメリット
- 効果の見積もり: 企画を実施した場合に得られる効果を具体的に示します。経済効果、社会的な効果、ブランド価値の向上などが考えられます。
- 成功の指標 (KPI): 企画が成功したと判断できる具体的な指標(KPI)を設定し、これをどのようにモニタリングするかを示します。
9. 結論
- 再度の要約: 企画の重要なポイントを簡潔に再度まとめます。
- 呼びかけ: 関係者に対して行動を促すメッセージや、承認を求める言葉を添えます。
10. 付録 (オプション)
補足資料: 必要に応じて、データや参考文献、アンケート結果などを付録として添付します。